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「ホタテ舗装」について

ホタテ舗装とは?
大量廃棄されるホタテの貝殻を、地域の道路へ!
北海道八雲町発の循環型技術が、アスファルト舗装の未来を変える!
★ホタテ舗装とは?★
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粉砕し、細かくしたホタテ貝を混入させたアスファルト舗装材(合材)。
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カーボンニュートラルへ貢献できる舗装材として弊社と各協力会社(大成ロテック㈱、㈲北栄)と共同で開発。
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処分先に困っている近隣地域のホタテの貝殻を有効活用し、地域貢献や環境負荷の軽減を行う。
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従来の舗装と同等の品質・性能を有する。
背景
1. 背景
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ホタテ貝の産地では、身を取り出した後の貝殻が大量に発生し、産業廃棄物として費用をかけ、処理されている(現在道南地区では廃棄物として、八雲町で約3万トン、豊浦町で約1.5万トン堆積保管されている)。
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処分地(埋立地等)のひっ迫(広島県では2024年2月に牡蠣貝殻受入停止措置等)。
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貝殻の「炭素固定性」(※下図参照)を有する材料としての見直し(海中に溶存するCO2を成長過程で固定)。
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良質な砂が不足している地域が増加している。

写真-(1):有限会社 北栄のホタテ貝堆積状況
開発のコンセプト
2. 開発のコンセプト
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産地で大量に排出されているホタテの貝殻の有効活用。
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合材の材料を一部貝殻由来の材料へと置き換え、従来使用している砂などの天然資源の代替として用いる。
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炭素固定性を有する資材を舗装へ適用(カーボンニュートラルへの貢献)。
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貝殻(CO2)を舗装の中に閉じ込める(固定する)。
図-(1):貝殻の炭素固定イメージ
従来のホタテ舗装の課題
3. 従来ホタテ舗装の課題
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かつてホタテ貝入りの舗装は施工された実績がある。
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従来技術では、フィラー(粉末状の材料)の代替として使用する工法であった。
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合材1トン当たりホタテ貝は30㎏程度の使用量であり、使用する量が少なかった。
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施工時や工事完了後の臭いが問題となった。
新技術の概要
4. 新技術の概要
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合材1トン当たりホタテ貝を80㎏(8%)利用する手法を開発。
※貝殻1個当たり約120g。合材1トン当たり約600~700個の貝殻が使われている。
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フィラーではなく、砂の代替として使用する。・・・「貝砂」
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貝殻に含有されているCO2を合材内に閉じ込める(固定する)ことができ、合材製造で発生するCO2を56%削減することができる。
※合材1トン当たり製造から施工まで55.8㎏のCO2を発生させる。ホタテ舗装であればCO2固定量(合材1トン当たりのCO2固定量は31.2㎏)を差し引くと、1トン当たり24.6㎏のCO2の排出量となる。

図-(2):開発プロセス
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6.施工実績
1.令和5年12月4日 東雲交差点路面改修工事
※初の試験施工として八雲町役場立会のもと施工。
施工面積:130m2
舗装厚:5㎝
出荷合材:密粒度アスコン(再生30%)
出荷量:12.0t
貝砂使用量:1.0t(ホタテ貝約8,500枚分)
2.令和6年7月8日~9日 熊石ふれあい広場舗装工事
※初めて設計として貝砂入合材が八雲町から発注された工事。
施工面積:5,290m2
舗装厚:4㎝
出荷合材:密粒度アスコン(再生30%)
出荷量:570.0t
貝砂使用量:45.6t(ホタテ貝約380,000枚分)
3.令和6年10月18日 末広1号線道路改良舗装工事
施工面積:744m2
舗装厚:3㎝
出荷合材:密粒度アスコン(再生30%)
出荷量:60.0t
貝砂使用量:4.8t(ホタテ貝約40,000枚分)
4.令和6年11月21日~22日施工 東雲中央線路面改修工事(舗装)
施工面積:(歩道部)416m2、(車道部)761m2
舗装厚:3㎝
出荷合材:細粒度アスコン(再生30%)、歩道用細粒度アスコン(再生30%)
出荷量:96.0t
貝砂使用量:7.7t(ホタテ貝約64,000枚分)
5.令和7年10月4日~5日施工 末広宮園線道路改良舗装工事
施工面積:377m2
舗装厚:3㎝
出荷合材:密粒度アスコン(再生30%)
出荷量:27.0t
貝砂使用量:2.2t(ホタテ貝約18,000枚分)
6.令和7年12月5日施工 一般国道5号 八雲町 八雲舗装維持外一連工事
※国道初の試験施工!
施工面積:256.0m2
舗装厚:3㎝
出荷合材:密粒度アスコン(再生30%)
出荷量:21.0t
貝砂使用量:1.7t(ホタテ貝約14,000枚分)
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